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私の好きな君だから

ぬるま湯に浸かるオタク(チビ専)。

「ピンクとグレー」(レポートの端くれ)

 

大学で、映画についてのレポートを書けという課題が与えられ、真っ先にピングレについて書こうと思い、どうせならブログにあげてみようという軽率な行動から、ここにあげています(笑)少し堅めの文章ですが、読んでいただけたら嬉しいです。。。個人的な意見なので、その辺はご了承ください(笑)

 

 

なぜこの映画を選んだかというと、個人的に好きな映画だということもあるが、映画化のさせ方がすごく斬新で、分析しがいがあると考えたからである。以後、映画化ということに焦点をあてて、考察していく。

この原作である「ピンクとグレー」の著者、加藤シゲアキは、ジャニーズ事務所のアイドルグループNEWSのメンバーだが、事務所では初の小説家である。そして2012年3月に発売された「ピンクとグレー」は彼のデビュー作であり、この大ヒット作品を映画化するにあたって、こちらも同事務所のアイドルグループHey!Say!JUMPのメンバーである中島裕翔が主演をつとめる。アイドルの作った作品を、アイドルが演じる。話題性は十分だ。さらに、この映画の宣伝をするにあたって、「62分後の衝撃」という言葉をよく使っていた印象がある。原作を知っていた私は、なんとなく予想を立てていたのだが、予告映像で、すでに私の予想を遥かに越えており、一気に期待度が増す。また、加藤はあるラジオで、「行定監督は、『ピンクとグレー』を1度しっかりと理解し、それを噛み砕いて、映画の新しいパッケージを作ってくれた」と語っており、より一層期待を煽る。

映画を見た結果から言えば、これはもう、原作とは別の作品なのではないかと疑うほどだった。62分後の衝撃についていくのがやっとで、呆然と見ていた。むしろ、原作を知っていた方が驚くような物語の展開であったようにも感じる。62分後の衝撃以降、白黒の、”グレーの世界”になり、いきなり現実味の増した雰囲気になる。前半のごっちであった中島は、実はごっちを演じているりばちゃん(河田大貴)であったのだ。ごっちの死後、ごっちの自伝書としてりばちゃんが出版した「ピンクとグレー」という本を映画化する、という内容。つまり、前半に見ていた映像は、りばちゃんの書いた自伝書「ピンクとグレー」を映画化した映画だったということである。ここからずっとグレーの世界で物語は進んでいく。そしてクライマックス、ごっちが自殺した同じ場所で自殺しようとするりばちゃんだが、間一髪のところで縄が壊れて助かる。そして、ソファにはごっちが座っている。ここで会話が行われ、最後には2人が抱き合い、映画は終わりへと向かっていく。ここである演出に気がついた。タイトルの「ピンクとグレー」にかけて、前半はカラー、「62分後の衝撃」以降はモノクロになるという演出なのだが、最後の、ごっちとりばちゃんが抱き合うと、グレーだった世界に色が戻るのだ。最初は、感動的な場面だから色が戻ったのかと思っていたが、ふともう1つ新しい考えが浮かんだ。それは、もしかしたらりばちゃんも死んでしまっているのではないか、ということである。原作でも、ごっちの死後、りばちゃんがごっちの役を演じて映画化を進めていく、という流れは同じなのだが、ごっちが首を吊るシーンで、りばちゃんは、演技のはずが、故意に自殺を図り、そのまま死んでしまったような描写がされている。このことと照らし合わせると、縄が壊れる前にりばちゃんは死んでしまっていて、だから、ごっちと会話や抱擁を行うことができ、その結果として、全体に色がついたのではないかと考えた。途中途中で、りばちゃんの見たごっちの幻覚だけに色がついていたことも、この結末を暗示していたのではないかと考えられる。

最近の映画化作品は、「原作を知らなくても楽しめる」というのがモットーになっているような気がする。しかしこのピンクとグレーのように、「原作を知らない人はもちろん、知っている人こそ楽しめる」ような映画を作っていくことが、これからの映画化作品に求められていることであり、この先の映画業界のキーになってくるのではないか。

 

 

最後の方もレポートみたいなかんじで終わらせたけど、なーんかね(笑)ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます(;_;)♡